

このたび,利用者の利便性を高めるため,インターフェースを全面的に改良いたしました.(2011年3月31日 管理者)
より多くの日本のユーザーにこのEcosystem Databaseを利用していただけるように日本語の解説ページを作成しました.開発の目的や歴史について簡単に日本語で紹介したあと,データベースの利用方法について説明します.データベースのインターフェイス自体は英語のままですが,このページを参考にすれば確実にデータに到達できると思います.より多くの方々にこのデータが利用されることを切に願っております.(2003年11月10日 管理者)
Ecosystem Database開発の目的と経歴
地球温暖化の予測や地球規模での物質循環などの研究分野は,地球環境研究の中核をなしており,現在も精力的な研究が行われています.
例えば,地球の温暖化の予測にはGCM(大気大循環モデル)が用いられ,スーパーコンピュータによって100年先までの気候予測がされていますが,その予測精度を向上させる一つの鍵は,地球表面と大気との間のエネルギーの交換量を正確にモデルに与えることです.また,地球規模での二酸化炭素や微量気体の循環を定量的に把握するためには,人間活動による発生,吸収だけでなく,地球上に広く分布する陸域・海域生態系と大気との間の交換量を正確に見積もる必要があります.
この交換量を定量的に表す場合には,単位時間,単位土地面積あたりの交換量が用いられ,これを一般にはフラックス(flux)と呼びます(物理学の定義では,フラックスとは単位時間あたりの交換量であり,単位時間,単位面積あたりの交換量はフラックス密度または流束密度という).
地表面でのエネルギーや物質のフラックスの観測データは,上述のような研究の基礎となります.また,生態系が現在の環境下でその変動に対してどのように反応しているかを知るためにも,フラックスは欠かせないパラメータです.しかし,フラックスを正確に測定することは,現在でもそれ自身が研究対象になるほど困難な作業であり,その観測データは研究グループ内で共有されることはあっても,一般に公開されることはこれまであまりありませんでした.なぜならば,フラックスの観測データは,いくら解析してもしつくすことはないほど貴重なものであり,その解析の機会はまず観測を担当した研究者に与えられるべきだと考えられていたからです.一方で,公開を考えた研究者がいたとしても,公開の手段がフロッピーディスク以外にはないという現実も公開を妨げていた一因でした.
ところが,近年,国家予算が注ぎ込まれた観測で得られたデータは公開するべきであるという社会からの要請があり,一方,研究者側も観測データの公開によって共同研究のチャンスが増えることを望み始めました.また,時期を同じくしてインターネット網の整備が急速に進みました.そこで,農業環境技術研究所気象特性研究室(後にフラックス変動評価チーム)は,科学技術振興事業団(現科学技術振興機構)と共同でEcosystem Databaseの開発に着手し,1999年に公開を開始しました.
Ecosystem Databaseの開発の目的は,精度の高いフラックス観測データを研究者以外の一般の人たちも含めて,より多くの人に利用してもらい,フラックス観測研究のみならず,生態系の研究や大気科学のさらなる発展に寄与することでした.ただし,データが無条件にインターネット上に垂れ流されるのではなく,データの所有者はEcosystem Database上で明記され,そのデータを中核として構成された論文を公開する場合には,データ所有者を共著者に含めることが求められます.
また,データの利用者はWeb上でID登録を行い,発行されるIDとパスワードを用いてデータをダウンロードしなければなりません.
2002年,Ecosystem Databaseはフリーソフトウェア群を用いて再構築され,処理速度のそれほど高くないPCが1台とインターネット接続環境さえあれば追加の費用が必要なく導入できるようになりました.現在は,産業技術総合研究所やアラスカ大学国際北極圏研究センターにも移植され活躍しています.
データ利用対象
Ecosystem Databaseに登録されているデータを利用したい人は誰でもユーザー登録することができます.大学や民間企業の研究者のみならず,高等学校の先生方,自由研究やレポートのテーマを探している高校生や大学生にも利用してもらいたいと考えています.
データ利用規則
特 徴
データーベースの構成
Ecosystem Databaseは,数値データ,ドキュメント,図表,写真から成り立っています.各データは3階層(Area, Site, Periods)に分類・登録され,各階層ごとに閲覧することができます.また,写真閲 覧とグラフ化した数値データ閲覧は個別にできます.
登録サイト
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Area
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サイト数
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Inner Mongolia
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11サイト
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Alaska
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11サイト
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Japan
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10サイト
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Italy
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1サイト
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Western U.S.
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2サイト
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TESTJapan/closed chamber
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8サイト
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Banguladesh
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1サイト
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Jiangsu, China
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1サイト
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(2011年4月現在)
登録項目
観測データは30分毎の平均値もしくは積算値です.観測項目はサイトによって異なります.微気象(温度,湿度,風速,日射量等),熱収支,CO2,メタンやオゾンなどの濃度およびフラックスなどのデータが登録されています.
グラフ
選択された観測数値データを元に時系列グラフを描画します.取得データを選定する際に利用して下さい.
数値データのダウンロード
ユーザーは必要な数値データを選択し, そのデータをダウンロードすることができます。 ファイル形式はCSV (カンマ区切り)ファイルです。
データベースに関する詳細な情報は、原薗(1999)をご参照ください。
原薗ら(1999)のリンク先は、こちらです。
(2011年3月一部修正)
Copyright 2010, National Institute for Agro-Environmental Sciences (NIAES)